脳卒中
脳卒中

脳卒中は、脳血管が詰まったり破れたりすることで脳細胞の壊死が起こる病気です。
脳の血管が詰まることを脳梗塞、脳の血管が破れることを脳出血と言います。
高齢化を背景に患者数は増加し続けており、脳卒中後遺症で介護を必要とする方も増えています。
脳卒中による身体機能障害は、認知障害(意識障害、認知症、失語症、抑うつなど)、脳神経障害(眼球運動障害、嚥下障害、構音障害など)、運動障害(片麻痺など)、さらに痛みやしびれなどの感覚障害、便秘、失禁などの自律神経障害が挙げられます。
このように多種多様なため、一人ひとりの患者様に適したオーダーメイドの治療プログラムにより、リハビリテーションが進められます。

脳の動脈が詰まることで血流が途絶え、脳細胞が障害を受ける病気です。突然の手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、言葉が出ない・理解できないといった症状が現れます。身体の片側に症状が出る「片麻痺」が代表的で、視野の一部が欠ける・物が二重に見えるといった視覚症状や、意識障害を伴うこともあります。このような症状が現れた場合は、一刻も早く受診することが重要です。
なお、脳梗塞に似た症状が24時間以内(多くは1時間以内)に消える場合は一過性脳虚血発作(TIA)が疑われます。脳梗塞の前触れとして現れることがあるため、軽い症状でもすぐにご相談ください。
脳の細い血管が破裂し、血液が漏れ出て神経細胞を障害する病気です。突然の頭痛・吐き気・手足の麻痺・ろれつが回らないといった症状が特徴です。出血量が多い場合は意識障害や生命にかかわることもあります。高血圧による動脈硬化が主な原因とされており、血圧管理が予防の要となります。
脳を覆う膜のすき間(くも膜下腔)にある動脈が破裂して出血する病気です。「ハンマーで殴られたような」と表現されるほどの突然の激しい頭痛が特徴で、吐き気・嘔吐・意識障害を伴うことがあります。出血量によっては重篤な後遺症が残る可能性があり、早急な処置が必要です。
脳の動脈にできた瘤(こぶ)で、まだ破裂していない状態をいいます。無症状のことが多いですが、大きくなるとまぶたが下がる・物が二重に見えるといった症状が現れることがあります。破裂するとくも膜下出血を引き起こすため、高血圧・喫煙・家族歴などのリスクがある方は定期的な検査をおすすめします。
脳卒中の後遺症は、脳の損傷場所によって異なり、初期治療に時間がかかると長期にわたって寝たきりになるなどの症状が出ることがあります。筋肉の萎縮、関節の拘縮といった廃用症候群が加わって、日常生活に支障が出る可能性があります。そのため、早期から継続的なリハビリテーションが必要となります。

作業療法は、専門の作業療法士が行います。
麻痺した手や足を使いやすくするトレーニングや歩行・日常動作をしやすくするような装具を提案します。
また、自分で身の回りのことができるように支援します。
理学療法は専門の理学療法士が行います。
麻痺した手や足を少しでも動かせるようにトレーニングをする運動療法や低周波やホットパックなどの機械を用いて筋肉を刺激することで動かしやすくする物理療法があります。
運動や感覚が麻痺することで、体が思うように動かなくなるのが脳卒中です。
突然の発症によって後遺症が残り、不安ばかりが募ります。
気持ちが落ち込んだり、イライラしたり、リハビリへの意欲を失うこともあります。
心理療法ではカウンセリングなどで不安を取り除き、前向きなリハビリへと導きます。
脳卒中で、コミュニケーションや食べる・飲み込むなどが不自由になることもあります。
声を出す練習や食べ物を飲み込む練習を行います。

当院ではクリニックによる脳血管リハビリテーションの他にも自費で行うリハビリテーションを提携のメディカルフィットネス「Skyt GYM」にて行うことが出来ます。また、介護保険を利用した通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションもあり、状態や環境、希望に合わせて患者様にベストなリハビリテーションを実施できます。
脳卒中による障害は、損傷した場所によってさまざまな症状が起こります。
当院ではどのようにしたら日常生活を送りやすくなるか、やりたいことに対してできるようになるにはどうすれば良いのかを個別に考えてプログラムを提案します。
例えば右の手足が麻痺した時にはまず、左の手足で右の手足を『補う』動作を習得します。
そして、麻痺している右の手足も今までの動作を『思い出す』ようにして動かしていきます。
さらに、両手足で動きを『学習する』ことで両手を使って顔を洗うことや服を着る動作を覚えていきます。
筋力や関節の動く範囲は皆、それぞれ異なります。
どの程度の障害があり、そのためにまず、日常生活の何に困っているのかを評価します。
そして、日常生活で出来ないことをできるようになるためにリハビリを行います。
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