整形外科で診療する
主な疾患
骨粗鬆症

薬だけでなく、食事や運動に対する相談も対応しております。
骨粗鬆症とは、加齢や薬の副作用などによって骨密度が低下し、骨がもろくなってしまう病気です。
初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、転倒や些細な衝撃で骨折を起こしてしまうことがあります。
女性ホルモン(エストロゲン)の低下と深い関わりがあるため、40代以降の女性では早めの骨密度検査をおすすめします。
主な原因
- 加齢:年齢とともに骨を作る細胞の働きが低下し、骨密度が減少します
- ホルモンバランスの変化:閉経後のエストロゲン減少が骨密度低下を加速させます
- 生活習慣:カルシウム・ビタミンD不足、運動不足、喫煙、過度の飲酒などがリスクを高めます
- 薬や疾患の影響:ステロイド薬の長期使用、甲状腺機能亢進症、糖尿病なども原因になることがあります
- 遺伝的要因:家族に骨粗鬆症の方がいる場合は注意が必要です
治療方法
骨粗鬆症の治療目的は、骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。
治療の基本は食事内容の改善と適度な運動です。
カルシウムやビタミンDを多く含む食品(乳製品・小魚・緑黄色野菜など)を積極的に摂取し、適度な日光浴でビタミンDの生成を促すことが大切です。ウォーキングや筋力トレーニングなどの運動は、骨密度の維持・向上に効果的とされています。
骨密度が低下して骨折の危険性がある場合は、薬物療法も組み合わせます。骨を壊す働きを抑制するビスホスホネート系薬剤や、骨形成を促進する薬剤など、症状や骨密度の程度に応じて最適な薬剤を選択します。
腰痛

腰痛の原因は多岐にわたり、仕事や生活習慣・普段の姿勢によって痛みの対処法が変わってきます。
腰痛は日本人の多くが経験する症状であり、急性(数日〜数週間)と慢性(3か月以上)に分けられます。急性腰痛はいわゆる「ぎっくり腰」とも呼ばれ、突然の強い痛みが特徴です。一方、慢性腰痛は日常生活に長期にわたって支障をきたすことがあります。
主な原因
腰痛の原因は大きく以下のように分類されます。
- 筋肉由来:「ぎっくり腰」のように急な動作で筋肉や筋膜が損傷することで起こります
- 骨由来:「いつの間にか骨折」とも呼ばれる圧迫骨折など、骨が潰れることで生じます
- 関節由来:骨と骨が重なる部分が変形したり、特定の関節への負担が過剰になることで起こります
- 椎間板由来:前かがみの動作で椎間板に力が加わることで起こります。椎間板がはみ出して神経を圧迫した状態が「椎間板ヘルニア」です
- その他:感染症による痛みや内臓の病気による痛みなど、様々な原因があります。
治療方法
- 急性腰痛:まず安静を保ち、消炎鎮痛剤の内服や湿布で炎症と痛みを抑えます。症状が強い場合は、トリガーポイント注射や神経ブロック注射を行うこともあります。
- 慢性腰痛:薬物療法に加えてリハビリテーション(理学療法)が効果的です。腰部の筋力強化・柔軟性の改善・姿勢矯正などを通じて、根本的な改善を目指します。
五十肩

動きを取り戻すリハビリと疼痛コントロールや姿勢改善が大切になってきます。
五十肩という名前で知られていますが、年齢を問わず起こり、正式には『肩関節周囲炎』と言います。
肩は関節の上に滑液包という袋があり、腱板という筋肉の集合体があります。この腱板が動く事で関節を動かす事ができます。
五十肩は原因や動かなくなる理由など解明されていない点が多くあります。しかしながら、治療方針は確立されつつあります。
炎症が起こると関節をスムーズに動かせなくなり、痛みが生じます。症状の段階に応じた適切な治療が回復の鍵となります。
主な原因
加齢による肩関節周囲の組織変化が主な要因とされており、関節を包む関節包・滑液包・腱板(けんばん)などに炎症や癒着が生じることで症状が現れます。
- 全身疾患との関連:糖尿病・甲状腺疾患・心疾患などを持つ方は発症しやすい傾向があります
- ホルモンバランスの変化:特に女性では更年期前後に多く見られます
- その他:肩への外傷・過度の使用・長期間の固定なども誘因となることがあります
治療方法
- 炎症期(強い痛みがある時期)
消炎鎮痛剤の内服・外用薬で痛みと炎症を抑えることが優先です。痛みが強い場合は関節内注射やトリガーポイント注射も行います。
- 拘縮期(痛みが落ち着き、動きが制限される時期)
炎症が落ち着いて夜間痛はあるものの日中は動かせる段階になると、理学療法士による肩の可動域訓練・肩甲骨や胸郭のストレッチを行い、少しずつ動きを改善していきます。
*関節内の癒着が強く、肩が90°以上に上がらない状態が続いている場合には、「サイレントマニピュレーション」と呼ばれる治療法があります。
麻酔をかけて痛みのない状態で癒着部分をはがす方法で、皮膚を切らずに行うことができます。
この治療により、五十肩の治療期間を大幅に短縮できる可能性があり、当院でも実施しています。
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膝痛

膝の痛みは適切な筋力と正しい動き、体重コントロールがどの原因においても重要になります。
薬や湿布、注射だけでなく、リハビリが大切です。
膝の痛みは、歩行・階段の昇降・立ち上がりなど日常動作に直接影響を与えます。膝は体重を支える重要な関節であり、歩行時には体重の数倍の負荷がかかるため、さまざまな原因で痛みが生じやすい部位です。中高年に多く見られますが、スポーツによる外傷など若い世代でも起こりえます。
主な原因
- 変形や破壊によるもの:『変形性膝関節症』、『関節リウマチ』、『骨壊死』 など
- スポーツによるもの:『半月板損傷』、『靭帯損傷』、『筋肉の付着部炎』 など
なお、肥満は膝痛の重要なリスク因子です。体重が1kg増えると、歩行時に膝にかかる負担は3〜4kg増加するとされており、体重管理は膝痛の予防・治療において非常に重要です。
治療方法
筋力をつける為に、『歩く』だけでは膝に負担がかかってしまいます。まずは体重をかけないように太ももの筋力を鍛えて、痛みの出ない範囲で歩くようにしていきましょう。リハビリを通して正しい筋力の鍛え方、歩き方を提案していきます。
保存的治療としては、消炎鎮痛剤の内服・ヒアルロン酸の関節内注射・理学療法を組み合わせて行います。理学療法士による施術で筋力バランスを整え、筋肉をほぐしながら正しい筋力の鍛え方・歩き方をご提案します。
保存的治療で十分な効果が得られない重症例では、関節鏡手術や人工関節置換術などの手術療法も選択肢となります。患者様の状態に応じて専門医と連携しながら、最適な治療方法をご提案いたします。
上記のような症状でお困りの患者様は、お気軽に当院までご相談ください。