痛風|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

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痛風|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

痛風

皆さんこんにちは。

今回は痛風です。

「風が吹いても痛い」って嫌ですね。想像しただけでもいたそうですが、自分も一度痛風になったことがあります。めっちゃ痛かった!

もう経験したくない病気です。何が起こってるのか、解説してみますね。

 

 

~どうなるの?~

ぶつけたりもしていないのに、足の親指の付け根が急に赤く腫れていたくなります。

暴飲暴食した翌朝等に多いです。親指の付け根以外にも足首や、足の甲・ひざ・手首にも起こることがあります。また、ひざに起こった人が数日で足首にも起こったりと場所が移動したような感覚になることがあります。

おしっこを作っている尿路に結石ができたり、耳にできもののような結節ができることもあります。何度か経験していると発作の前兆がわかるようになることがあります。

 

 

~何が起こってるの?~

血液中の尿酸値が上昇すると、関節の中に尿酸の結晶がでてきます。この結晶が関節内に入ってくると白血球とゆう異物を追い出すためのものが処理しようとするのですが、結晶を取り込んだ白血球が炎症を引き起こし、急性の関節炎が起こります。この関節炎を痛風発作と呼んでいます。

また、血液は腎臓でおしっこになり、排泄されます。血液中の尿酸値が高い状態のままだと、

腎臓で尿酸が結石になり腎機能が悪くなります。ひどくなると腎不全になることもあります。

 

 

~何で尿酸値は高くなるの?~

尿酸値が高くなる原因は暴飲暴食だけでなく、様々あります。

生活習慣や体質によって腎臓から尿酸を排出する機能が低下したり、激しい運動が原因になることもあります。薬によっておこることもあるので、どんな薬を飲んでいるかも重要になります。

 

 

~どんな検査をするの?~

まずは腫れの状態を診て、採決で尿酸値が高いことで診断できます。確実な診断には関節の中に尿酸の結晶があることを確かめることもあります。

特に、ひざに起こった場合、化膿性関節炎や偽痛風などの似た症状を起こす病気もあるので他の病気の可能性があるときは関節に注射してたまっている液を検査することがあります。レントゲンでは偽痛風の場合、石灰沈着がみれて判断できることがあるのでレントゲンも撮ります。

痛風発作が起きた直後では尿酸値が正常なこともあります。

 

 

~どうやったらなおるの?~

尿酸は常に体の中で作られています。尿酸の素になるプリン体が多い肉類やアルコールをたくさん摂取していると尿酸を作りすぎてしまいます。プリン体の多い食べ物は干物やレバー、エビ、ビールなどがあります。これらの食材は適量に抑え、野菜やチーズ類、お酒では焼酎やウイスキーなどのプリン体の少ない食材に変えていくことが必要になります。

発作時は痛み止めを使います。痛みが強すぎて日常生活が送れないような場合は痛み止めの注射を使うこともあります。発作が落ち着いてからは尿酸値をコントロールする薬が必要になります。この薬は数年に及ぶ長期に飲む必要があります。また、採血を定期的に行い、ちゃんと尿酸値をコントロールできているかしらべます。

痛風発作が起こらないからと言って薬をやめてしまうと再発作が起こることが多く、放置すると腎臓が悪くなってしまうので薬をやめるときは慎重に減らしていく必要があります。

 

 

痛風は聞いたことがある方も多いと思います。一時だけの痛みと思われがちですが、尿酸値が高い状態をほっておくと再発もしますし、腎臓がわるくなってからでは痛風だけの治療では収まらなくなってしまいます。

侮れない病気ですね。

自分もお酒が好きなのでビールばっかりではなく、すこし考えながら飲むようにしようと思います。