手首の腱鞘炎|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

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手首の腱鞘炎|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

手首の腱鞘炎

今回はドケルバン病です。

 ドケルバンとは聞きなれないかと思いますが、言い換えれば手首の腱鞘炎です。

手首の痛みは日常生活に直結する悩みとなり、なかなか治りも悪く長引くことがあります。

パソコンやスマホは日常生活に欠かせないものとなっており、治りが悪い一因にもなっています。何が起きているのか説明していきます。

 

 

~症状~

手首の親指側が腫れて痛みが起こります。親指にはいくつかの腱がついていますが、そのうち2本が手首の親指につながる途中の腱鞘で炎症を起こします。腱鞘は腱の動きをよくするためにあり、トンネルのような形をしています。このトンネルの中を腱が通り抜けていますが、腱鞘が炎症をおこすと腱の動きがスムーズでなくなります。

 

~原因~

 デスクワークや指をよく使う人に多いです。そのほかにもスマホの使い過ぎや交通事故などで手首を痛めた後や産前産後・更年期にもよく起こります。

指の使い過ぎと考えられていましたが、女性ホルモンによる影響も最近は考えられてきています。スマホの普及のため若い患者さんが増えてきているように思います。

 

 

~診断方法~

 親指を内側に入れて握りこぶしを作り、手首を小指側に曲げると痛みが出ます。

エコー検査では腱鞘が腫れていたり、周囲に炎症が起こっていることがわかります。

 

~治療~

 まずは安静にします。とはいっても手首を安静にするのはかなり日常生活が制限されてしまいます。どうしても使ってしまうときはサポーターをなるべくつけるなどして手首を安静にするようにします。そして、手首から肘までの筋肉をストレッチします。親指から腱鞘を通り抜けた腱は筋肉になり、肘の骨にくっつきます。この筋肉をマッサージ・ストレッチすることで腱の動きを良くして炎症が起こらないようにします。

筋肉を温めることも大切です。温めることで筋肉の動きはよくなります。

手首の痛みは生活に非常に影響します。筋肉を温めるには低周波や超音波を利用すると改善することがあります。

それでも痛みが改善しないときは注射をして炎症を抑える薬を直接打ちます。

これで炎症がコントロールできれば良いのですが、改善しなければ手術の選択肢になります。

 

治療方法は一つではありませんので、皆さんの生活や仕事に合わせて可能な方法を一緒に考えていきたいと思います。

それではまた来週。