半月板損傷|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

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半月板損傷|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

半月板損傷

皆さんこんにちは。

今回は半月板損傷についてのお話です。

半月板とは膝の関節の中にある組織です。小さな組織ですが大変重要な役割を果たしています。

それでは皆さんの疑問が少しでも解決するようにどのような病気なのか解説していきますね。

 

 

~どうなるの?~

半月板は膝の中にあるCの形をした軟骨です。内側と外側にそれぞれあり、クッションの役割を果たしています。これが損傷すると膝の曲げ伸ばしの時に痛みが出たり、引っ掛かりを感じたりします。ひどくなると膝に水がたまったり、急に膝が動かなる状態になったりします。痛みも強くなり歩けなくなることもあります。

 

 

~何が起こってるの?~

半月板が断裂することで、ひざの曲げ伸ばしの時に挟まってしまって動かなくなることがあります。断裂したまま放置すると変性して炎症を起こします。炎症を起こすと滑膜が増殖して関節液を作りすぎてしまいます。これが「膝に水がたまる」状態になります。

 

 

~何でなるの?~

スポーツや交通事故などのケガから生じる場合と、加齢により半月板が弱くなって小さな衝撃で損傷する場合があります。ケガで生じるときは体重が加わった状態でひねったり衝撃が加わると起こります。靱帯損傷を合併することもあります。

半月板は年齢とともに弱ってくるので40歳以上ではちょっとしたケガでも半月板損傷が起こりやすくなります。

 

 

~どんな検査をするの?~

まずは診察で原因が半月板か靱帯か筋肉の付着部の炎症か骨からの痛みなのかなどを鑑別します。レントゲンでは半月板損傷は写りませんが、骨からの痛みやもともとの形態異常がないか見るために行います。半月板損傷の疑いが強ければ、MRI検査を行います。MRIでは半月板や靱帯損傷を見つけるには良い検査です。

 

 

~どうやったらなおるの?~

ケガをした直後の痛みをとるためにはまず固定して腫れをとります。痛み止めも用います。腫れが引いてきたらMRI検査を行い、診断を確定させます。

リハビリテーションやサポーターで治療することもありますが、半月板が再生することはありません。

これで痛みがなく生活できるようになることもありますが、少し走ったりすると痛みが出るなどの症状が残ろことが多いです。半月板は断裂の仕方や程度によって手術の方法が変わります。昔は半月板切除がよくされていましたが、切除すると変形が進行してしまうことが判明しましたので、現在はなるべく半月板を縫合する手術がとられるようになりました。

 

 

スポーツをしている方には半月板損傷を聞いたことがあるかもしれません。「ケガをしても試合に出たい」「スポーツを引退したくない」このような思いを多くの人が抱えていると思います。当クリニックの連携病院では多くのスポーツ選手の半月板損傷を治療した実績のある病院があります。手術は連携病院にお願いすることになりますが、スポーツ復帰までのリハビリテーションは筋力や体形・競技にあわせてプログラムを考えます。

スポーツを諦めずに競技復帰できるように手助けできればうれしいなと思います。

それでは、また来週。