こどもの骨折|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

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こどもの骨折|かいと整形外科リハビリクリニック|兵庫県尼崎市の整形外科・リハビリテーション科

こどもの骨折

皆さんこんにちは。

前回はこどもの扁平足について書かして頂きました。

こどもは成長途中であり、大人と違うことがたくさんあります。

その中でも骨の違いがあり、骨折への考え方が大きく違います。

子供と大人の違いやどう考えればよいのか書いてみたいと思います。

 

 

~どうすればいいの?~

こどもがコケたりして痛みを訴えたときについ「歩けるから大丈夫」「動くから折れてない」と考えがちですが、幼児期には腫れが少なかったり、骨折していない場所を痛がったりと大人と同じ考え方では骨折に気づかないことがあります。「触ると泣く」「足に体重をかけられない」などの症状があれば骨折を疑う必要があります。早めに整形外科を受診しましょう。

 

 

~何が違うの?~

こどもの骨には骨が成長する骨端線があります。ここを損傷してしまうと成長とともに変形してしまうことがあります。また、骨の周りには骨膜という膜があり、子供の場合は骨よりも膜がしっかりしているため骨折しても膜が破綻せずに、あまり腫れない場合があります。こどもの骨は靱帯よりも柔らかいこともありますので、大人では捻挫ですむような足首をひねったときも剥離骨折などの骨折を起こしていることがあります。

 

 

~どんな検査をするの?~

こどもは年齢と成長具合によって違いがありますので、痛くないほうの手足のレントゲンを撮り比較します。受賞直後は骨折がはっきりしないことがあり2~3週間後にレントゲンを撮ることで骨折が明らかになることがあります。また、1か所が折れるような骨折ではなく、クネッと曲がるような骨折を起こすことがあります。骨端線や関節に近いところでの骨折は見逃すと変形の可能性が残ってしまうので怪しい場合はMRIや角度を変えてレントゲンを取り直すことがあります。

 

 

~どうしたらいいの?~

治療にはギプスなどでの固定と手術の方法があります。

レントゲンで手術が必要か判断しますが、子供の骨折は大人よりも成長に伴う矯正が期待できますのでまずはギプスでの治療を選択します。血管・神経損傷やギプスで骨の形を戻しても変形が大きく残る場合は手術が必要になります。大人より骨癒合は早いですが、その分早くからの固定が重要になりますので、明らかな骨折線がなくても骨折が強く疑われる場合はギプスで固定しながらレントゲンで経過を確認します。

手術が必要になっても大人と同じような金属は使わずに、ワイヤーなどで固定し、ギプスで補うような方法をとります。

 

こどもの骨は成長とともに変化します。そのため、成長によって変形が改善することおあれば、変形が目立つようになってくる場合もあります。

子供のことですので心配になると思いますが、少しでもわかりやすく安心できるように説明させていただきますので、些細なことでも来院して相談してください。