ケガの応急処置
- 2023年1月11日
- ケガの応急処置
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
昨年は5月に開業して様々な不手際でご迷惑をおかけいたしました。
徐々に院内ルールができ、職員の育成やシシステムの構築を行うことで少しずつ改良出来てきたかと思います。
まだまだ、未熟な部分がありますが、誠意をもって患者さんに満足してもらえるようなクリニックを目指していきますので今後ともよろしくお願いいたします。
さて、令和5年最初のブログではケガの応急処置について書いてみたいと思います。
スポーツや交通事故などで突然ケガをしてしまうことがあります。急なことで動揺してしまうこともあろうかと思います。
このような時にまず、行ったほうがいいことを考えてみたいと思います。
~はじめに~
応急処置とはスポーツや交通事故でケガが起こったときに現場から病院やクリニックに受診するまでの間、損傷部位の障害を最小限にとどめるために行う処置のことを言います。
まず、交通事故などでケガを負ったときにこの応急処置をすべきかどうか判断する必要があります。
頭や首、背中の損傷・大量の出血、明らかな関節の変形、けいれんなどの場合は下手に触ってしまうと損傷を悪化させることがあるためむやみに触らずすぐに救急車やドクターを呼びましょう。
まずは大きな変形や損傷がなく、呼びかけにも応じらるかを確認することが大切です。
そして、ケガの部位が腕や足であるときはここで書くような応急処置を行う必要があります。応急処置を適切に行えば、早期にスポーツや社会復帰ができます。しかしながら、応急処置をしなかったり、不適切な処置を行うと復帰までに時間がかかってしまします。
~RICE処置~
応急処置の基本はRICEの略語で呼ばれることがあります。RICEとは
R:rest(安静)
I :ice(冷却)
C:compression(圧迫)
E:eleveation(挙上)
この四つの頭文字を並べたものです。この処置は捻挫や肉離れなどの四肢のケガの時に非常に有効です。
~実際の方法~
- Rest(安静)
損傷部位のはれを防ぎ、血管・神経の損傷を起こさないようにすることが目的です。
患部が腫れてしまうと周囲の欠陥や神経を圧迫してしまい、皮膚の壊死やしびれの原因になってしまします。
方法:添え木やテーピング、サポーターなどで損傷部位が動かないように固定します。
2.Ice(冷却)
二次性の低酸素障害による細胞壊死と腫脹を抑えることが目的です。
ビニール袋やアイスパックに氷を入れて、患部を冷やします。
15分~20分冷やしたら(患部の感覚が無くなったら)外して、また痛みがでてきたら冷やします。これを繰り返します。なるべく、直接氷を当てずにアンダーラップをまいたり、小売りの入ったビニール袋にタオルでくるんで冷やすようにします。
- Compression(圧迫)
患部の内出血や主張を防ぐことが目的です。スポンジやパットを主張が予想されるところにあてて、テーピングや包帯で軽く圧迫気味に固定します。
圧迫しすぎると逆に血流障害が起きますので、指先は必ず見えるようにしておき、時々、指先や爪をつまんで感覚や色をチェックします。
色が悪いときはすぐに圧迫を解除するようにしましょう。
4.Elevation(挙上)
腫脹を防ぐことと腫脹の軽減を図ることが目的です。
損傷部位を心臓より高く上げることがポイントになります。
寝るときは足や手の下にまくらなどで高く上げておきます。
突然のケガで冷静にその場にあるもので処置をすることはすごく難しいですね。
このような仕事をしていますので、交通事故やケガが起こると駆けつけてはみますが、なかなか冷静な判断ができずに時間がたってからこうすればよかったのにと反省することがありました。
現代ではスマホで簡単に色々と調べられますので、急なことが起きて頭が真っ白になっても、落ち着いて調べてから対応するぐらいのゆとりをもったほうがよいのではないかと考えています。
それではまた、今年もよろしくお願いします。