骨粗鬆症について
- 2022年4月26日
- 骨粗鬆症
皆さんこんにちは。
かいと整形外科リハビリクリニックの河合光徳です。
このブログでは整形外科で扱う病気をわかりやすく解説していきたいと思います。第一回は骨粗鬆症についてお話します。
骨粗鬆症
骨粗鬆症とは骨の量が減り、質が劣化して、骨の強度が低下して骨折を起こしやすくなった状態です。
骨粗鬆症になっても痛みはありませんが、転んだ時に手首や太ももの付け根が骨折したり、尻餅をついて背骨が骨折したりしやすくなります。
〜原因〜
骨の中では古くなった骨が吸収されて(骨吸収)、新しい骨が形成されること(骨形成)が繰り返されています。
骨吸収が骨形成を上回ると骨がスカスカになっていきます。
男性にも見られますが、女性に多い病気です。
特に閉経後のホルモンバランスの崩れによって起こります。
環境因子としては老化や遺伝的な体質、偏食や極端なダイエット、喫煙、飲酒、外出しない生活習慣などが原因になります。
また、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、関節リウマチ、糖尿病、胃の切除後、ステロイドの長期服用などの病気も原因の一つになります。
〜診断〜
X線写真や骨密度測定で骨の状態を観察します。骨密度測定は計測する場所によって結果が変わることがあります。手首で測ると骨の外側の固いところの状態がわかり、腰や太ももの骨で測ると骨の内側の状態がわかります。骨の内側を測定したほうが信頼性が高い結果が出ますので当院では腰や太ももでの骨密度測定を行っています。
また、採血や尿検査で骨吸収と骨形成のバランスをcheckします。
〜予防〜
骨粗鬆症は予防が大切で、運動と食事がその基本になります。
カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、タンパク質を含む食品を摂取するように心がけましょう。
散歩や片足立ち運動、日光浴も重要です。
また、禁煙しアルコールは控えめに過度のダイエットや偏食は避けましょう。
杖をついたりして転ばないようにすることも大切になります。
適度な運動や転ばないような動作を覚えるためにリハビリテーションでのトレーニング、歩行訓練をお勧めすることがあります。
〜治療〜
薬には骨吸収抑制剤、骨形成促進剤、ホルモン剤、ビタミン剤などがあります。
検査結果に合わせて、選択します。
これまでに骨折したことがある人は、骨密度が正常でも治療を開始することがあります。
生涯自分の足で歩くためにも骨折しない体作りを心がけ、定期的な検査で手遅れにならないように気おつけていきましょう。
なるべく「わかりやすく」を意識して書いてみました。どうですかね?
これからも「わかりやすく」を心がけますので、難しい言い方をしていたら指摘してもらえると幸いです。
それでは、かいと整形外科リハビリクリニック、5月17日に開院します!